2000.7.19 更新 |
高齢化社会を迎え、さまざまな場所で元気な高齢者の姿をよく見かけます。また一方では不本意ながら身体あるいは精神機能の低下により、介護なしでは生活もままならない方もいらっしゃいます。 歯を含めた口腔は摂食ばかりでなく発語、表情によるコミュニケーションになくてはならない器官です。この大切な器官をどのようにしたら清潔に保ち、快適な生活が送れるか、また不幸にも介護が必要になったときどのような介護の方法、介護グッズがあるのかを紹介していきたいと思います。 ![]() ![]() ![]() なかなか良い薬がなく治療に手こずります。抗真菌剤の投与と含嗽(うがい)、ブラッシングで[写真4]のようにきれいにすることができました。 ![]() こうなると口腔内の細菌にとってはまたとない環境となり、う蝕、歯周病が悪化するとともに口臭も強くなり、若い人から敬遠されるようになってしまいます。さらに家族の中でも疎外感を持ってしまい、家族とのコミュニケーションまで悪くなりがちです。 また嚥下(えんげ=飲み込むこと)機能も低下し食べ物が食道でなく気管を通って肺に入ってしまいます。歯の回りや義歯についた細菌性プラークも一緒に肺に入り、免疫機能の低下とあいまって誤嚥性肺炎を起こし、最悪の場合は死に至ることも少なくありません。老人の肺炎の7割近くはこの誤嚥性肺炎であるとも言われています。(東京都老人医療センター感染症科)。 以上のようなことを頭に入れておきながら、次回からは実際に口腔ケアをどのようにしていけば良いか具体的な方法もお知らせしたいと思います。 |
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口腔内清浄ブラシ |
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