![]() |
Vol.12-1999.3 |
先月は豆の語源と種類についてお話しました。今月は、今にわかに注目を集めている「イソフラボン」について調べてみました。イソフラボンは大豆成分の1つで、その有効成分が優れていることから様々な研究が国際的に行われています。日本人にとって身近な食品の大豆に含まれる成分が、一体どんな役割を果たしてくれるのか、ご紹介いたします。 |
![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() |
||
がん化関連酵素の阻害作用 ガンになるには体内の特殊な酵素(チロシンキナーゼ)が作用しますが大豆イソフラボンはこの酵素の働きを抑えます。 血管申請阻害作用 がん細胞は、回りに毛細血管をはりめぐらす事で酸素や栄養成分を吸収し増殖する性質がありますがイソフラボンはこの毛細血管の増殖を防ぐとされています。 |
![]() |
女性ホルモン様作用 イソフラボンは骨粗鬆症以外にもこのホルモン作用のバランスを保つことで、乳ガンや前立腺ガン等を防ぐとされています。 抗酸化作用 イソフラボンには脂質の酸化を抑える作用があります。 |
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 豆 話 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
![]() むし歯の原因は食べ物のカスを栄養源として繁殖する“ミュータンス連鎖球菌”。この細菌が歯に付着した糖分を“デキストラン”という、ネバネバした物質に変えて虫歯の発生を促しています。しかしこのデキストランは、大豆などに大量に含まれるリノール酸等の不飽和脂肪酸に弱く、また大豆タンパク中に多く含まれるグリシンというアミノ酸にはミュータンス菌の活動を抑える働きがあることがわかりました。 |
*参考文献/フジッコ(株)イソフラボン、五島孜郎 著「カルシウムとからだ」、ホームページ:不二製油「大豆と健康」、ヘルススクランブル「健康ニュース」 |
INDEX |