むし歯がないからって安心しないで! 厚生省が6年に1度おこなっている「歯科疾患実態調査」の結果が発表され、「むし歯は減っているが、歯周疾患のある人が7割以上」という実態がわかりました。「歯周病」…今、もっとも注目されている歯の疾患です。歯は健康なのに歯の周りの組織が破壊され、歯が抜けてしまう病気です。痛みもなく進行し、気づくと歯がぐらぐら…という怖い病気です。 全身の健康に影響 歯周病は「健康な歯なのに抜けてしまう」という「怖さ」だけでなく、心臓病や糖尿病に影響したり、妊娠している人では低体重児の出産を起こすなど、「全身の疾患に影響を与える」点がこの病気の「こわ〜い」ところです。歯肉が歯周病菌に犯されると、歯のまわりの血管を介して菌が全身にまわり、動脈を詰まらせたり血糖値をあげたりするのです。アメリカでは、歯周病と全身疾患との関係についての研究が進み、科学的なデータで証明されています。「ブラッシングか死か」という衝撃的な警告も出されているほど。 定期的にプラークコントロールを 歯周病は「沈黙の病」。自覚症状が出る頃には「もう抜くしかない」という抜き差しならぬ状況になっていることが多いため、日頃のケアで「予防」することが大切です。毎日の正しいブラッシング(セルフケア)と、定期的に歯科医院で検診を受け、歯周病菌の住みかであるプラークをとりのぞくこと(プロケア)は健康な生活の第一歩です。 |
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