Dr.トゥースの「予防」の手紙
[3通目の手紙] 前向きな姿勢で!
歯科医院へ行くとき

予防に積極的な歯科医院を見つけるには?

君、お手紙ありがとう。「ボクは、Dr.が言うように『80歳で20本の歯を残したい』と思っているけれど、どの歯科医院に行ったらいいのかわかりません。『歯を抜きたがる歯科医院だったらどうしよう』と思うと、歯科医院のドアをノックできないんです」という内容でしたね。確かに歯科医院の看板には「予防をすすめています」とは書いていないし、「予防」には無関心で、削ったり抜いたりすることに熱心な歯科医院があることも否定できません。しかし、歯科医の多くは、患者さんの口の中の健康をまず第一に考えていることを忘れないで下さいね。

まで、君が初めて(あるいは久しぶりに)歯科医院に行ったとき、受付で「どうなさいましたか?」と尋ねられて、どのように答えていましたか? 「歯が痛いんです」「何だか調子が悪そうで」「歯ぐきが腫れて…」など、「調子の悪いこと」だけを理由にあげていませんでしたか? もちろん、調子の悪いときは、はっきりと言わなくてはなりません。けれど、そういう受診の仕方が習慣になっていると、「どこも調子が悪くないのに、歯科医院へ行ってもいいのかな?」と思ったり、「歯科医に治してもらう」と受身になってしまったりします。その気持ちを変えることが、まず重要です。

勇気を出して積極的になってみよう!

「私は、80歳になったとき20本の歯を残したいのです」と、はじめに宣言してみましょう。そして「それにはどうしたらいいですか?」と質問してみるのです。そのとき、「えぇ〜っ?!」とけげんそうな顔をしたり、ちゃんと返事をしてくれなかったら、その歯科医院はやめた方がいいと思います。君の姿勢を喜んでくれたり、納得のいく話(たとえば、ブラッシングやプラークコントロール、歯科人間ドックなどの話)をしてくれれば、まずは信頼してその歯科医院に通ってみましょう。

たちも患者さんが受身ではなく、積極的になってくださるのは大歓迎です。歯科医師だけの力では、むし歯や歯周病は減らないことを日頃感じているからです。勇気が必要かもしれませんが、ぜひ、前向きな姿勢で歯科医院のドアをノックしてくださいね。

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