Dr.トゥースの「予防」の手紙
[2通目の手紙] むし歯になるのはどうして?
プラークはむし歯菌の住みか!

歯科医院に行くのはどんなとき?

さんは、「歯科医院に行かなきゃ」と思うのはどういうときですか?「前回歯科医院に行ってから、そろそろ半年。プラークを取り除いてもらおうかな?」と思う人はかなり積極的な人ですね。「歯が痛くて痛くて夜も眠れない。歯科医院には絶対行きたくないけど、この痛みを取り除いてくれるなら行くしかないのかな?」と思って、しぶしぶ予約の電話をかける人が大半ではないでしょうか?

痛くなったときは、相当やられています!

れども、歯が痛くなったときは、すでにむし歯がかなり進行している状態です。一番外側のエナメル質が侵食されているときは痛くもかゆくもなく、中の象牙質がやられ神経に触れるようになって始めて痛くなるからです。そのときはもう歯を削るしかありません。神経を抜かなければいけない場合もあります。

体調を崩したり歯みがきを怠けると

は、どうしてむし歯ができるのでしょうか? 一度崩れてしまったエナメル質も自分の力で修復(再石灰化)することができます。ところが、体調を崩したり、歯みがきを怠けてプラークが蓄積し、むし歯菌が増えすぎたりすると、エナメル質の修復より崩壊の方が進行し、エナメル質に穴があいてしまうのです。その下の層、象牙質はエナメル質よりも柔らかいですから、エナメル質がやられると大変。どんどんむし歯が進行していってしまいます。

「バイオフィルム」を落としに行こう!

し歯菌が住んでいるのは「プラーク=歯垢」。テレビコマーシャルでもよく耳にする言葉ですよね。それは、歯についた砂糖がむし歯菌によって酸に変えられねばねばした状態になったもので、たくさんの細菌が住みついています。このプラークが歯の表面を覆っている状態を「バイオフィルム」と呼びます。まさに、「ばい菌の膜」。これはとても粘着力が強いのでうがいぐらいでは流れてくれません。毎日のブラッシングでかき落とし、ときどき歯科医院で「プラークコントロール」するしかないのです。そう、歯科医院は「歯が痛くなったら行くところ」ではなく、「歯が痛くならないために行くところ」なんですね。「むし歯もないのに行っていいの〜?」なんて遠慮せず、気軽に歯科医院のドアをノックしてください。

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