海辺にいるみんなが一点を見つめている。 昼間は力強く照らし続けた灼熱の輝きは、今はとてもやさしく心地よい。 日の光が反射し、海も空もみんなの顔も赤く染まる。 まるで南の島全体がやさしい光に包まれているかのようである。 その太陽が海のかなたの水平線に吸い込まれるように沈む。 幻想的な光景である。 「Beatuful」 「Maganda」 それぞれの国の言葉が聞こえてくる。 日が沈んだ瞬間、自然と拍手が起こった。 みんなが一体感を感じる。 人は一人でない。自然の一部であり、宇宙の一部のような感じさえする。 ビ−チ沿いのレストランに明かりが灯る。 炭火で焼く海の幸が香ばしい。 どこからか陽気な音楽が流れて来る。 南の島の楽しい夜が始まった。 「さあ、今日も飲んで食べるぞ。」 |
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<2005.2.9> |
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