カ−テンの隙間から、日の光が線を描くようにはいってくるのが見える。 勢いよくベッドから飛び起き、窓を開けた。 あまりのまぶしさに目の前が真っ白になった。 少しずつ目が慣れてくる。 「なんてきれいなんだろう。」 真っ白な砂浜。エメラルドグリ−ンの海がコバルトブル−になり、どこまでも続く。そして、どこまでも抜けるような真っ青な空。 まだ、日の出からそれほど時間がたっていない。 朝早い、人気のないビ−チを歩いてみたくなった。 Tシャツと短パン。素足で歩く。 さわやかな風を全身で感じる。 まだ暑くなる前の砂浜は、ひんやりして気持ちがいい。 ビ−チ沿いのレストランが、開店の支度をしている。 「グッドモ−ニング。」 陽気な南の島の人々はいつも笑顔である。 朝の市場に取れたての魚やフル−ツが並ぶ。 見たことのない南の国のフル−ツが目に留まった。 甘い香りが食欲をそそる。 「そうだ、きょうの朝食にしよう。」 砂浜に座り、買ってきたフル−ツにかじりつく。 口いっぱいに甘さが広がる。 涼しかった砂浜が、だんだんと暑くなってきた。 「きょうは、何をしよう?」 心の底から自由な時間を感じる。 「休日の楽園。最高の気分だ。」 |
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<2005.1.12> |
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