きょうも歯科医はゆく。
歯の怖い話 その4
「食べにくい=入れ歯のせい」 ばかりではありません
Dさんは、家の近くの歯科医院で入れ歯を作りました。でも、どうもしっくりきません。また新しいのを作ろうと思い、Dr.島田のところにやって来ました。

「この前、入れ歯を作ったのですが、うまく食べられません。」とDさん。
入れ歯をチェックしましたが、特に問題ありません。
「入れ歯はとてもいいですよ。」
「でも食べにくいのですが・・・」Dさんは納得してないようです。
「入れ歯を作る前はどうでしたか?」
「食べにくいので、入れ歯を作ったのに・・・」
そうか、前から食べにくかったのか。もしかして・・・・

の中をよ〜く調べました。何か変だな。舌がおかしい。舌の動きがおかしい。
Dさんに説明し、設備の整った病院に行くことをすすめました。
食べにくかったのは、入れ歯のせいでなく、舌がうまく動かなかったのが原因でした。

は、Dさんは重症筋無力症の初期の症状だったのです。

症筋無力症は筋肉の力が弱くなる病気。
パ−キンソン病、脳卒中でも初期の症状として、食べにくい、飲み込みにくいという場合があります。
<2004.11.19>

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