摂食障害治療の現場から(1)
日は老人ホ−ムで摂食治療の日です 。
昼食の時に食堂をまわりながらチェックしていきます。まずは2階の食堂からです。

「Aさん、お元気ですか?」
「……・・」
Aさんは寝たきりで動くことも話す事もできません。寮母さんに介助してもらいながらなんとか食べていましたが、最近は飲み込むのに時間がかかるようになってきました。口の中に食べ物をいれても飲み込む反射がおきないのです。その反射をおきるようにアイスマッサ−ジ(のどに冷たい刺激をあてる)を食事前に寮母さんがしてます。
「Aさんの調子はどうですか?」
「なんとかまた飲み込むようになりました。」と寮母さん。Aさんの最後の機能である食べることをなんとか低下しないように摂食治療を続けます。

「Bさんお元気ですか?ゆっくりよくかんで食べてくださいね。」「はいはい」
Bさんは食べるスピ−ドが早く、むせてしまいます。この前は気管に食べ物をつまらせて危ないところでした。
少しずつ食べてもらうため寮母さんが食事を小分けにして、ゆっくり食べてもらうために声かけをします。
「Bさんまたペ−スが早くなりましたよ。ゆっくり食べましょう。」
「はいはい」とBさんは食事を続けます。

「Cさん、スプ−ンはいかがですか?」「このスプ−ンはいいですね。」
Cさんは、手の筋力の低下で物をつかむことができません。スプ−ンもうまくつかむことができませんでしたので、特別なスプ−ンにかえました。 今は特別なスプ−ンで上手に食事をしてます。

〜あ、次は3階の食堂に行きましょう。
(つづく)
<2001.12.19>

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