リスクにあった予防プログラム
むし歯になりやすい歯
「う〜ん、また新しいむし歯ができちゃってますね。」
「エ〜ちゃんと歯ブラシしてるのに。」ととても暗い顔になってしまったNさん。
Nさんはとてもまじな人です。6ヶ月ごとの定期健診には必ず来ます。
歯ブラシも毎食後しっかりやり、甘いものをがまんし、たばこもお酒も飲みません。健康には神経質なほど気にしてます。しかしなぜか健診のたびにむし歯ができてしまいます。

「歯の磨き方が悪いのでしょうか?」とNさん。
「とてもよく磨けてますよ。」
「じゃあどうしてむし歯になっちゃうのですか?」と納得いかない顔。
「Nさん、何かむし歯になる原因があると思われますので、むし歯のリスク検査をしてみませんか?」
後日、リスク検査をしてみて、なぜむし歯になりやすいかわかりました。
唾液に問題がありました。唾液の量が少なく、粘度が高く、唾液内にミュ−タンス菌が多くいることがわかりました。

らさらした唾液がたくさん出る人は唾液が口の中をきれいにしてくれますが、 ねばねばした唾液で少量しか出ない人はリスクが高くなります。また、むし歯には原因菌があり、その細菌が口の中に多ければリスクが高くなります。

スク検査からNさんにあった予防プログラムをつくりました。 フッ素ジェル(フッ素が多くはいってる歯磨き粉)で歯を磨き、リステリンでよくうがいをすることにしました。月一回PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥ−ス・クリ−ニング)プロによる徹底的なお掃除を行ない、フッ素塗布をします。

これからはむし歯をなおすのでなく、むし歯をつくらないことに力をいれ、むし歯ゼロを実現したいと思うDr.島田であった。
<2001.1.17>

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