介護認定審査会 その2 |
「この方は、要介護3で問題ないと思われますが。」と委員長。 「ハイ」と全員納得。 ケアマネジャ−が調査した結果をパソコンに入力すると、要介護1から5の結果がでてきます。その調査表の結果とかかりつけ医の意見書(診断書)を比較し、問題がないか検討します。 「それでは次の方ですが、要介護4でいいでしょうか?」 「調査表ではつかまれば立てることになってますが、意見書では寝たきりとなっていますが…」 「あと調査表では食事など半介助になってますが、意見書では全介助となってますが…・」 明らかに調査表と意見書では違います。調査表では要介護4になりますが、意見書では要介護5になってしまいます。 みんな額にしわをよせ穴があくほど資料を見つめています。沈黙が続き時間だけがたっていきます。いったいどっちが正しいんだ。できればこの人の家に行ってみたい。そして自分の目で調べてみたい。しかしこの資料から決めなくてはなりません。実は高齢者にとってはその日の調子によって違いがでくることもあります。おそらく調査した時は体の調子がよかったと判断し、意見書の結果で決まりました。 本当にその人に合っている介護を決定するのにとても困難な場合があります。また、介護保険の内容・制度にもいろいろと問題があります。これから行政にはどんどん意見を言い、自分でできることはがんばり、まだまだやることはたくさんあると思うDr.島田でありました。 |
<2000.12.13> |
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