Dr.島田の夏休み
南の島へ行ってはみたが…
の島を買って海辺に住む。都会の騒々しさやめんどくさい人間関係から逃れ、釣りでもしてゆっくり自然と共に過ごす。それが毎日忙しいDr.島田の夢であった。

っ青な空、熱帯魚と珊瑚礁がいる透き通ったエメラルドグリ−ンの海、どこまでも続くまぶしい真っ白の砂浜、ある美しいビ−チの写真を見たときどうしてもそこに行きたい。よ〜し夏休みに行くぞと心に決めました。

とんど秘境に近いところなので当然ツア−はありません。電話もないところなのでホテルの予約もできないがとにかく現地にいってみるしかない。飛行機のチケットとガイドブックをもっていざこの世の楽園へ。

ず飛行機でその国に行き一泊。次の日、バスに乗り、フェリ−に乗り、ジ−プに乗り、やっとの思いで楽園に到着。そこには確かに写真と同じビ−チがありました。確かに美しい。きれいな熱帯魚、ありあまる自然、見たことのないフル−ツ、しかし都会の便利なくらしになれてしまった体にはだんだんつらくなってきました。

房がない、テレビがない、冷蔵庫がない、お湯がでない(シャワ−は水)、1日の半分は水がでない、トイレがくさい、たくさんの虫やトカゲやヤモリ。南の島のくらしは都会人の自分には無理だと、夢と現実の違いを思い知らされました。

かし、今でも忘れないことがあります。夜、真っ暗なビ−チから見た空一面に輝く星。こんなに星があるなんてまるでプラネタリウムにいるみたいだと思ってしまった都会人であった。
<2000.8.9>

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