いつの日かむし歯ゼロに
学校歯科健診その後
っと学校歯科健診が終わりました。むし歯のない子は表彰状がもらえます。むし歯のある子のおうちにはお知らせがいきます。そして教室には名前が張り出され、治した子には花マ−クが付けられます。まるで選挙に当選したみたい。でも、表彰状も花マ−クももらえない子がいます。

診のその後について小学校の養護の先生と相談しました。
「今年も表彰状もらえた生徒は大喜びでした。」と養護の先生。
「それはよかった、よかった。」喜ぶ顔がうかんできます。
「むし歯のある生徒にはお知らせを渡しましたが、いつもむし歯を治療しない生徒たちは…」「やはり歯医者に行きませんか…」二人とも沈黙してしまった。
本人が行きたくないのか、それとも親が歯の健康に興味がないのか、いろいろと事情がありそうです。全体的にむし歯の数は減っていますが、むし歯のない子の層と、むし歯があっても治療しない子の層のふたつに分かれているという印象があります。

「ところで翼くんはどうですか?」
「本人には行くように言ってるのですが…」と養護先生。
よ〜し今年も歯の話をたくさんしよう。そして少しでも歯の健康に興味を持ってもらおう。ぼくが担当している小学校では、歯について学ぶ授業が1時限あります。ちょうど歯の衛生週間の頃、各クラスを回ります。クラスごとに染め出しをして磨けてないところを見てもらい、人形や紙芝居やビデオなどを使って歯の話をします。また、保護者と校医の会でもお母様に歯の話をする機会があります。

校・家庭・かかりつけ歯科医や校医が協力して歯の健康の大切さをわかってもらい、考え行動し、みんなで取り組む環境を作りたい。そしていつの日かむし歯ゼロにしたい。はたして夢で終わるか現実になるか、Dr.島田はその日を夢みてがんばるのであった。
<2000.6.14>

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