第3回
日は、歯とまくらについてお話しましょう。一見、歯とまくらはなんら関係がないように思われますが、まくらの使い方で、肩のコリや体調不良が改善することがあります。

なさんは、物を噛むとき、左右どちらか噛みやすい方で噛んでいませんか? 何らかの原因で左右どちらかで噛んでいる人が多いのです。つまり「噛みぐせ」です。その噛みぐせが筋肉に負担を負わせています。噛む筋肉(咬筋)はあごの付近についている筋肉ですが、噛んでいるとき反対側の咬筋を押してみると痛みが出ていることがよくあります。筋肉痛です。

た、口を大きくあけると、首の後ろ側の少し出っ張っている骨(第二頚椎)が動きます。噛むことによって、ここにも負担がかかっています。そのため、不自然なあごの動きを長い間していると、あごや首が痛くなってきます。脳に行く動脈の流れも、脳から出てくる神経(末梢神経)も調子が悪くなり、頭が痛くなったり、肩、腰、足の裏の痛みや生理痛などがひどくなったりします。

のとき、まくらがきちんと合っていないと辛い思いをします。ときどき大きな口をあけながら、頚椎をのばしてあげると体調も良くなり、あごのストレッチにもなります。竹を使ったまくらか、あるいはお茶の缶のような円形または半円形で、少し堅めで首のところにあてたとき後頭部が床につかないくらいの大きさのものを使い、あごを上にむけ大きな口をあけストレッチしましょう。5〜10回位したならば、そのままの仰向け状態で5〜20分ほど体を休めてください。こうするだけで、体調が良くなることがあります。(首にあてたとき痛かったら、タオルを敷いてください)。意外に歯とまくらはとても強い関係があります。
<2000.5.2>

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