僻地に生きる歯科医
入退院の光景
間はどんなに健康に気をつけていても入院をすることがある。そういうわけだから患者さまでも治療中に「突然、入院しました。」と言って治療を中断するケースがある。退院しても治療に復帰する患者さまは少なく、ほとんどがそこで中断となるケースが多い。

て私も大きな病院に勤務していた経験がある。当然、そこには病棟もあった。昔は朝一番で退院というケースもあったが、今は朝の回診を終ってから退院となるケースがほとんどである。最近では医療費を払わないで退院する不心得者がおり、精算してからでなければ退院もできなくなった。

しみなさんが入院して、めでたくも退院が決まった日の昼食はどうなるだろうか?もちろん、多くの病院では頼めば昼食を提供してくれる。男性の患者さまはほとんどが昼食をとらないで退院許可が出るとすぐに退院してしまう。ところが女性の場合は昼食をとるケースが多い。特に年配の一人暮らしの方であるとほとんど全員が昼食をとってから退院する。中には夕食をとってから退院したいと希望される方もいらっしゃるそうだ。しかし、多くの病院は「午前退院、午後入院」としているので希望はかなえられるだろうか?

ころが老人施設になるとこの風景が一変する。特別養護老人ホームなどで一時帰宅となると朝一番で帰宅するケースはほとんどない。ほとんどが夕方、なかには夕食を終えて消灯直前に家族が迎えにくるというケースもある。不思議なことに新しい施設などでは消灯間際に家族が迎えにくるケースが1人でもでると、その後だんだんと他の家族も遅く迎えに来る傾向になるそうだ。一方、施設に戻ってくる時は早い。ほとんどが会社出勤前に戻ってくる。中には朝食前に戻ってくるケースもある。いかにも、家庭に歓迎されていないように見えるのは私の考えすぎだろうか?

た、見舞いなどでもらった品を周囲に配って退院される方も最近ではめっきりへったそうだ。もちろん、主治医や詰所のスタッフに挨拶すらしないで退院する患者さまは最近多くなったそうだ。私も実習生時代にも患者さまやその家族から手紙やハガキをもらったことは何度もあった。それ以降、もう四半世紀なるがいまだに年賀状や季節の便りを交換している方がいらっしゃる。それにひきかえ、いまの看護師さんなどに聞いてみるとそのようなことはほとんどないそうだ。入退院時の光景も年とともにドライになってくるような気がする。

れで「よい人間関係」とか「患者さま主役の医療」というものができるのだろうか本当に心配になってしまった。
<2007.7.4>

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