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先日、懇意にしているすし屋へ行った。回転しないすし屋は文字通り全てをオーダーしなくてはいけない。当然、職人と会話をしなくてはいけない。最近、この注文の際にただ「さば」「まぐろ」「いか」と商品名だけを言う人が増えてきた。「さばをお願いします」「マグロをくれ」「おやじ、イカだ」とか言えないのだろうか?店主の方もすっかり悟りきって諦め顔である。これで「あそこのすし屋は愛想が悪い」などと言われたら、どうしようもない気がする。 さて先日、全く初めての患者さまが来院して、受付で大声で話をしていた。話の要点は、「別の歯科で作った入れ歯が浮いてうまく食べられない」ということであった。これを聞いたほとんどの皆さんは、おそらく上または下の入れ歯が安定せずウマく食べられないのではと思うであろう。しかし、この患者さまは特定の場所が強く当たり、そのため他の部分が咬合しなので「入れ歯が浮いている」と表現した。前の先生もさぞかし悩んだのだろう、新しい義歯にリベースをした痕跡があった。
「その後、様子はいかがですか?」 「まあまあです」 「痛みはあるのですか?」 「普通です」 これでは痛いのか痛くないのか分からない。また、最近では前回も今回も同じように痛くないときにも、「前回と同じです」と答える方が多くなった。これではずーっと痛いのか、それとも痛くないのか歯科医が判断を誤りやすい。 さらに私の診療所では、麻酔をする前に全員の血圧を測定する。そうすると、最高血圧が高い患者さまがけっこういらっしゃる。こんな時には、必ず「普段の血圧はいくつくらいですか?」と聞いている。すると「普通ですと医者に言われましたよ」と答える。そして「今日は緊張しているので血圧が高いんです。普段は、正常ですよ」と付け加える方が少なくない。ところが「ところでいつ血圧を測定されましたか?」と聞くと、ほとんどの場合「数年前」という答えが返ってくる。 また「病院で計って正常でした」とおっしゃる方によくよく聞いてみると、病院に置いているセルフの自動血圧計で計ったことを「病院で計った」とおっしゃっている例もあって、患者さまの言葉を鵜呑みにできない。 しかし、このようなことが日常的だとすると、誤診や誤解の温床となると思うのは私だけだろうか? |
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| <2006.7.5> |
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