僻地に生きる歯科医
「本物志向」がアダになり〜本物がニセモノに苦戦!
1年に数回は、家族といっしょに札幌へでかける。北海道の田舎に住んでいると、札幌は大きな刺激になるし気分転換にもなる。札幌に行くと必ずあるデパ地下へ行く。お目当ては、フレッシュジュースである。都会では本物の果物を絞って飲むジュースはどこにでもあるが、北海道では都市へ行かないとない。このデパ地下には2軒のフレッシュジュース屋がある。1軒は生の果物、もう一軒は冷凍の果物を使っている。飲み比べればはっきりと違いがわかる。もちろん生の方が、コクがあって格段においしい。しかし冷凍を使っているジュースは、平均して50〜100円安い。そのためとうとう、生を使っているフレッシュジュース屋は、このデパ地下から撤退してしまった。

のような例はごく身近にもある。ある若者が花屋を始めた。この花屋は盛花はやらないという信念をもっていた。なんでもこの世界では、盛花に古い花や一度使った花を平気で入れることが半ば常態化しているそうだ。この店主は、少しでもよい品質の花を提供したいという一心でがんばった。古い花は安売りをせずに捨てていった。ところが他の花屋は従来と同じ経営をしていた。その上残念なことに近所に質の低い花をどんどん安売りをする花屋が開店し、この若い店主の花屋はもう青息吐息の状態だ。

ればかりではない。しばらく前、ある冷凍食品を作る会社が、長年氷で目方をゴマ化していたことが問題になった。そのため当地のブランドイメージが、大幅に低下した。ゴマ化した冷凍食品工場主は、酒の席で、「このような目方をゴマ化した冷凍食品は、スーパーマーケットの依頼で作ったものなのです。見かけ上の安さを演出するために作らさせられたのです。」とこぼしていた。本来ならスーパーマーケットは加害者であるが、被害者ヅラをして世論をかわしたのである。後日そのスーパーへ行ってみると、同じものでほかの産地のものが並んでいた。

ンターネットの掲示板に、「ある歯科医院へ行ったら最初に歯を磨く練習をさせられた。私は歯を治療にいったので、歯の磨き方を習いに行ったわけではない。」「歯周病がひどいので歯医者へ行ったら、タバコをやめるように言われた。人の生活に干渉しないでほしい。」という書き込みがあった。確かに十分ブラッシングの必要性を説明しない歯科医院も問題がないわけではない。しかしこのような人には、大部分の場合いくら説明してもわかってもらえないことが少なくない。またあるインターネットの歯科関係の口コミサイトに、「歯科医院への批判的な投稿」があった。専門家から見るとどう考えても投稿した人の見識が低いことがわかるものだが、あまりの内容の低さ?からか、とうとう管理人が異例のコメントを出していた。

の中にはいくら誠心誠意頑張っても、理解してくれないどころか曲げて理解する人が少なくない。できればこのような人たちのお相手をしたくないと思うのだが、そのことは経営者としての適正を欠くことになるのだろうか?
<2006.1.6>

INDEX