第15回 歯がとれちゃった!
 「なんだか、今日は食欲がないみたいねェ〜」・・・大好物の海老フライなのに、コムタンは、あまり食べたくなさそうです。どうしたのかな?
『前歯がね、前歯がグラグラして、痛くてさ、食べにくいんだよ〜』
おやまぁ〜、今にもとれてしまいそう!「少しずつでも、召し上がれ!食べなきゃ、元気がでないじゃん!」そう促して・・・モグモグ・・・あぁ! 『歯が! とれちゃった!』
  思いもよらぬほど、簡単に取れて、すっきり。コムタンはニッコリです。よかったね!さて、とれたこの歯は、どうしよう? 

 日本では昔から、「上の歯がぬけたら縁の下に、下の歯がぬけたら屋根の上に投げる」という風習がありますよね。こうする事で、新しい歯がまっすぐにはえてくるように、といった願いが込められているようです。
 では、他の国の子供達は、どうしているのかしら?
 アメリカ合衆国では、抜けた歯を枕の下に入れて眠るそうです。
 寝ている間に、歯の妖精がやってきて抜けた歯をもっていき、かわりに、お金を置いていってくれると言い伝えられているそうです。
 20本の乳歯が全てぬける頃には、たくさんの貯金ができているかもネ!

 世界中の国々では、いろんな風習があったり、いろんな国の人が同じことをしているみたい。子供達の成長を祝って、願って、大人たちが受け継いできたステキな習慣。この習慣を、アメリカのセルビー・ビーラーさんが調べて絵本にして下さいました。『せかいのこどもたちのはなし・はがぬけたら、どうするの?』(フルベール館)ひらがなとカタカナで、わかりやすく書いてくれています。お口への関心がグ〜ンと深まりそうな一冊です。
 ぜひ一度、お子様と御一緒に、ご覧になってはいかがでしょう?

 コムタンは、抜けた上の前歯を、縁の下に投げ入れました。「健康な永久歯が、元気にはえて来ますように」って!

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