第11回 お薬の飲ませ方
 コホッ!コホッ!ってなんだかお咳をしているみたい。3歳になったコムタンは、お外遊びも上手になってきました。そういえば、昨日の公園は寒かったから、風邪でもひいちゃったかな?

 デン子さんは、さっそくコムタンを小児科に連れて行きました。「喉が腫れていますので、これから少し熱が出ると思われます。お薬を飲ませてあげてくださいね!」優しくてハンサムな先生から、3日分のお薬を頂きました。

 お薬を飲ませるって、結構大変! 薬と一緒に「上手な薬の飲ませ方」と書いたプリントを頂きましたが、見てビックリ!「・・・飲ませずらい時は、ジュースに混ぜて・・・」えっ!具合が悪くって歯を磨きにくい時なのに、ジュース?

 ・・・ん〜どうしよう!

 歯医者さんの定期健診から得た知識により、冷蔵庫の中にジュースは入れてありません。そこで、いつも担当をしてくれている歯科衛生士さんに電話で相談をしてみました。

 「病気の時でも、出来るものなら甘味で薬の味をごまかすことは避けたいですよね。小さいときからの習慣付けが大切ですが、めるま湯でお薬を溶いてから飲ませてみてはいかがでしょう? 小児の飲み薬には甘い味が付いていることがあるので、うまくいくことも多いみたいですよ!」

 そばにお茶を用意して、やってみることにしました。お口に入れた時「ん?何これ?」って顔はしたけれど、褒めちぎってお茶をすぐに飲ませてあげたら、成功!

 もしどうしても、うまくいかなかったら、甘さを利用してお薬を飲ませ、その後必ず、お茶やお水を飲ませて糖分を流してあげたいものですね。

 こんな工夫が、好ましい生活習慣を身につける上での大きな実りにつながることを、心から祈って!

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