以前にこのコラムで『予防と未病』について書かせていただきました。その時はまだ保険改正前の3月で、予防、継続管理の大切さを感じ、「長期的な展望にたった『予防政策』を推進していかなければ本当の意味での『健康な生活』は提供できないような気がします。」と書かせていただきました。が、しかしその後の保険改正のこのありさま。嘆くばかりです。
国策を嘆く一方で、実際私の医院にいらっしゃられる患者さんを見てみると、考えさせられる事ばかりです。
以前から私の医院へ予防管理のため通院されていらっしゃる患者さん達に、保険治療での予防管理を目的にした通院が打ち切られる旨の話をしたところ、「それでは、今まで通りの間隔で保険外の自費診療でも来ますよ。」と言われる方々が多くいらっしゃいました。また、ある人たちは、「それでは、また保険診療で診てもらいたいので、何ヵ月か後に検査から受けます。」とおっしゃる方もいらっしゃいました。
本当にすばらしい。このような方々は、私の医院が訴えて来た『継続管理』の大切さ、効果をわかっていらっしゃると思います。
その一方で、次のような患者さん達も依然として多いというのが実感です。
- 『喉元過ぎれば熱さ忘れる』いわんや『痛みとれれば通うこと忘れる』患者さん。ひどく痛んで、青息吐息状態の急患でおいでになり、治療の説明を聞き、そのときは至極納得のご様子。「わかりました。しっかり通って治療を受け、その後はメインテナンスします。よろしくお願いします。」そういって帰られたはずなのに……だんだん来院されなくなりました。今頃いかがお過ごしでしょうか。他の先生にお世話になっていれば良いのですが。あのままでは。歌にあるように、「今度会ったら今度は恋ね。友達なんかじゃないんだわ……」ではなく、「今度診たら今度は義歯ね。ブリッジなんかじゃ無理なのよ……」うーむ残念!
- 「いや〜お久しぶりですね。」お口の中を見て、まさに振り出しに戻ったような気になる患者さん。メインテナンスに通ったのが2、3回。「すっかりご無沙汰しました。先生のおかげで何年間も何ともなかったのですけど……」。おそるおそるお口の中をみて、ガビーン!また元のようなひどいお口に逆戻り。「さあ1から始めましょう!」 抜いて、被せて、入れ歯を作って……。歯医者の仕事がなくならないようにしてくれてありがとう。
今回はこのへんで。
健康勝ち組の方が増えるのを望みます。
Dr.こみのEメール:dental@wahaha.gr.jp
|