『継続管理』というもの……
『かかりつけ歯科医(歯科医院)をもちましょう』『むし歯も歯周病も予防ができます。予防のためにも定期的なチェック、検診を受けましょう』『歯周病は治癒のない病気です。継続した管理が必要です』……これらは今までに歯科医師会ばかりでなく、厚生省、厚生労働省も唱えていたはずですが。どこかの政治家さん達みたいに、「記憶にございません」とおっしゃるのでしょうか?

年4月の健康保険の改正が、いままで進めてきたこれらのことを全て打ち砕くような改正(改悪)だったと、3ヶ月を過ぎた今、次第にわかってきました。今まで真面目に継続管理(定期的に歯医者さんでお口の中のチェックと必要な処置を受けること)を続けていた方も、どうして一年間で継続管理を終了しなければならないんでしょうか?今まで進めてきた方針と辻褄が合わなくなってしまったことを、どうぞ「政府公報」でもテレビでもかまいませんから、国民に納得がいくように説明してくださいませ。

によっては「今も継続管理は、保険点数表にありますよ」と言われますが、この継続管理は、今年の3月まで行われていたものとは内容が違っています。継続管理中でも、他院での処置のやり直しや、とれたり外れたりは日常的に起こります。3月まではそれらのトラブルも保険で治すことができましたが、4月からは、継続管理中のそうしたトラブルは歯科医院が我慢して負担する(保険請求できません)ようになっています。そんな継続管理には、だれも移行しないでしょう。

置した歯がどのくらい口の中で機能するかを集計したデータもあります。健康保険で治療したその歯をずっと保証するなら、もっと評価して保険点数を高くつけてくれても良いのではないでしょうか?だって私たち歯科医は、大量生産の安売りのジュエリーよりも安いカスタムメイドの金合金の歯を作って、患者さんの口の中に入れているんですよ。中途半端な治療を健康保険にしていることを、国民に説明してください。国や行政は、我々歯科医に「患者さんには色々説明しなさい」というのだから、あなた方もその辺をしっかりとしてください。以上、現場の声の代弁でした。

政党への裏献金で問題になった某会執行部も、自分たちの汗水流したお金でないから先方から領収書が出なくても良しとしたのでしょうか?受領証、領収書を発行することは、世間一般では以前から当たり前のことです。この10月から(4月から9月まではその準備期間です)患者さんへの領収書発行が義務づけられましたが、それはその不祥事に対する見返り?などということではなくて、至極当たり前のことを当たり前に行うということなのです。これまで当たり前のことが行われていなかったのは、歯科界がどんぶり勘定の業界だからなのでしょうか?残念。
(次回へ続く)

Dr.こみのEメールdental@wahaha.gr.jp

<2006.8.4>

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