皆さんはお腹を引き締める運動というと、何を思い浮かべますか。やはり腹筋運動や、有酸素運動のジョギングなどでしょうか。実は普通の腹筋運動は、腹部の一番表面にある腹直筋を鍛えるだけですし、またジョギングでは、全身の脂肪を燃焼しますがお腹まわりに特に効くわけではありません。
腹部を引き締めるためには、体のメカニズムに従って腹部の筋肉をトータルに鍛えることと、ぶよっとしたお腹の身体意識を変えていくことが必要です。腹部には、腹直筋以外に3つの大きな筋肉があり、特に一番内側にある腹横筋が重要な役割を担っています。腹横筋は、肝臓、すい臓、胃、小腸、大腸、子宮までの広範囲を筋肉のコルセットのように包んでいます。ですから、この筋肉を正しく鍛え、内臓をまわりから包むように支えることで、お腹をすっきりと引き締めることができるのです。さらに内臓がほどよく圧迫され、働きも良くなるので、その結果便通なども改善されます。この腹部の複数の筋肉を、バランスよく鍛えることができるのが、今回紹介する「呼吸体操」なのです。さらに「呼吸体操」では、腹部の筋肉だけでなく同時に呼吸筋を鍛えるので、普段の呼吸も深く楽になっていきます。
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