味彩通信
Vol.83-2008.10
だし

 この春から地元のFMラジオ局で「お茶っこキッチン」というコーナーを担当しています(ブログはこちら。10分程の番組で、季節の簡単なレシピやエコクッキングなどを放送していますが、反響の大きかったもの「だし」を紹介します。

 山形県内陸部、花笠音頭で知られる尾花沢地方周辺の郷土料理「だし」は、野菜をふんだんに使った「切って混ぜるだけ」の、漬け物とも和え物とも言える一品。おいしいんですよ、これが!

だしだし

「家庭菜園で沢山採れたから」といただいたきゅうり・なす、どちらも新鮮でとげが痛く触るのも注意がほしいほど。さっそく刻んで庭の青紫蘇とみょうがを加え、さらに新しょうがもプラス、めんつゆを注ぎあとは一晩待ってのお楽しみ。温かいご飯や冷奴にかけて、納豆と混ぜて、と食べ方はお好みで。そのまま酒肴にしても格別の味わい。

 お父さんが山形出身、という友人に食べてもらったところ「あら、うちのよりおいしいわ!」と。うれしかった・・・

 火を使わないエコクッキング、先人の知恵が生きていますね。

 私の住んでいる奥州市は6月・7月と二度の震度6に襲われました。比較的震源から遠かったので、自宅は被害なし(不安定に置いてあった物が散乱した程度)、店はコップが2個破損、実家は仏壇の物が落ちた程度、と軽い被害ですみました。 同じ奥州市でも震源に近くなるほど被害は大きいようです。被災から時間が経つにつれ復旧も進んでいますが、未だに風評被害によるダメージが大きいようです。
 皆様からご心配と励ましをいただき感謝の気持ちでいっぱいです。このコーナーをお借りして御礼申し上げます。
及川喜久子

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