味彩通信
Vol.79-2008.5
エコクッキングのススメ

 さまざまな物の「値上げ」で始まった新年度、日々の買い物が少し憂鬱になりませんか? 私の場合、食料品と直結した仕事柄、従来の「食材調達でストレス解消」が、逆にストレスを抱え込んで帰ってくる始末なのです。
 さて、こんな時だからこそ!! の節約とエコクッキングを紹介します。

■水出しで燃費節約

 紅茶や緑茶は水出しにすると香りが良く、少ない茶葉で多くのお茶を抽出することができます。ガラスのサーバーに水を入れて、ティーバッグを浸します。10分程するときれいな紅茶が出てきます。
 氷を入れたグラスに注げばアイスティのできあがり、お湯で出した時のような濁りも無く香りもなかなかです。ホットならティーカップに注いでから電子レンジで1杯につき1分〜1分30秒位温めます。
 緑茶も同様にアイス・ホットで楽しめますし、夏場麦茶がわりに冷蔵庫で冷やしておくと重宝です。緑茶は市販の「お茶パック」に茶葉を入れて利用すると後始末が楽です。
 お湯を沸かす燃費が節約できました。

■自家製冷凍食品の活用

 ご飯の冷凍保存は良くご存知でしょう。なるべく炊きたての熱々をさっさと湯気ごとラップして冷めたら冷凍庫へ入れます。
 朝に食べたい時は前夜冷凍庫から出しておき、自然解凍したところを電子レンジにかければ、冷凍庫から出したてに比べて半分以下の時間で温めることができます。
「油揚げ」は特売にまとめ買いをします。まず、使いやすいサイズに切ってそれからザルに入れ熱湯を回しかけて油抜きします(先に熱湯をかけてしまうと、まな板・包丁・手とすべて油だらけになります)。冷めたら水気をきってポリ袋に入れ、平らにならして冷凍庫に入れます。冷凍後、パラパラと適量を取り出して即使えます。そのまま入れて朝のみそ汁に、きのこ類と一緒にめんつゆで煮込んでお弁当のおかずにと重宝します。

■もやし、きのこは洗わずに

 心配な方はもちろん洗ってください。でも、もやしの製造工程を見学した感想では「あれほどの衛生管理をしているのなら」と、私はあえて加熱調理にはもやしをそのままで使います。
 栽培のきのこ類も同様で、石突きの部分を切ってそのまま使います。
 もやし・きのこ類とも水っぽくならないので、炒め物におすすめします。ついでにきのこ類は以下の保存法が有効です。
 しめじは石突き部分を取り除き小房に分けて、えのきだけは袋の上から石突きを切り取りそれぞれポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存、すぐに取り出せ使う時にも便利です。

■捨てずに混ぜる

 お茶がら、コーヒーのかすは土に混ぜ込めば肥料になります。海苔やお煎餅に入っている乾燥剤の「生石灰」も同様の使い方ができます。
 庭の植物の水やりに米のとぎ汁を使うのも古くからの知恵ですね。

水出しアイスティ水出しアイスティ
及川喜久子

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