味彩通信
Vol.53-2005.10
マニラへ行ってきました

 夏休みに小学1年生の息子とマニラへ行ってきました。夫が単身赴任でマニラに住んで2年半、6度目10日間の訪問は日頃かまってやれない息子へのサービスも兼ねて。

 フィリピン、マニラの真夏は4〜5月で7〜8月は暑さも一段落して雨季に入ったところ。いつもながら、格安チケットを利用してのフライトなので到着は真夜中。とは言っても、昼夜の温度差があまり無いので深夜12時をすぎても暑く30℃位。マニラ・ニノイアキノ国際空港がもっとも込み合う時間だとか。
 ご存知のとおりフィリピンは海外への出稼ぎが多く、その行き来もリーズナブルなチケットを利用すると、この時間になる。夜になっても下らない気温と混雑する人々の熱気で空港全体が暑い。

 夫の住まいは空港から20分ほどのマニラ湾を望むマンション、職場もすぐ隣のビル。
 ラテン系?の国民性かフィリピン人はとにかくなんでもにぎやかなことが大好きらしい。深夜にもかかわらず道路の両側にはレストランやホテル、ディスコなどの派手なイルミネーションがつらなる。住まいの近所のディスコは一晩中、ガンガンと音楽をながし続けている。
 18階の我が家でも「うるさく」感じるのに近所から苦情がでないのが不思議である。夫は「もう慣れた」そうだ。
 一事が万事この「にぎやか好き」がついてまわる。

 さて翌朝、日本が夏休みと言っても夫は普通に仕事があるので朝食がすんで出勤、ここから息子の「ひまだ〜!!」の連発がはじまる。
 なにせ危険なのでふらりと外出ができない。目の前に広がるマニラ湾と堤防にそって長く続く公園、そしてなんとかという記念碑。
 ちょっと散歩も、そこまで買い物もダメ。女子供、まして一目で日本人とわかるので「誘拐ビジネス」のターゲットとなるらしい。

 外出ができないので、もっぱらマンションのプールで遊ぶ。いくら暑い夏でも、日本だとプールの水に入るのに一瞬躊躇してしまうがマニラにくるとそんな感覚が無い。息子と二人で小一時間泳ぐと結構疲れる。部屋に帰ってから息子の大好きな「マンゴータイム」となる。
 マニラはフルーツの種類が多く中でも「マンゴー」は安くておいしい。
 1個15円〜20円くらいかな。外見はさえない黄色のマンゴーでも中身はとびきりの黄金色。マンゴーには平べったい種がありそれを除いてたべるのだがちょうど魚を3枚におろすのと同じ要領である。息子は「身」を、私は「中骨」の「なかおち」をしゃぶる。トロピカルフルーツ独特の香りと、少しねっとりとした食感がたまらない。

 そうこうしているとランチタイム、夫が帰ってきた。麺類とおにぎりが定番の昼食、焼きおにぎりなんかはもう「懐かしの味」とかなんとか言って喜んでくれる。
 もっともっとおいしいものやビーチリゾートについてもご紹介したいのですがスペースがなくなりました。またの機会に。

 今回のレシピはフィリピンでよく食べられる「ガーリックライス」です。
 食欲の無いときや、お酒のあとにぴったりの混ぜご飯。

ガーリックライス
及川喜久子

及川喜久子さんのプロフィールはこちら


INDEX