Vol.8-1998.10 |
先日の新聞に「料理の鉄人」審査員で有名な食生活ジャーナリスト、岸朝子さんが最近の食事のマナーについて次のように書いておられました。「和食のマナーが守られなくなりました。ごはんは左、おつゆは右という基本的なことすら知らない。箸置きを使う家庭も少なくなりました。(中文略)伝統的な約束事はきれいに見えるだけでなく、実は理にかなったことなのです」と。 また岸さんは「食べることの楽しさを伝えたい」と言っておられますが、全く同感です。 形にばかりこだわるのもどうかと思いますが、せめて人と食事をするときくらい相手に不快な思いをさせない程度のマナーは身につけたいものです。今回は和食のマナーについて少し調べてみました。 |
配膳の基本 ご飯は手前左に、汁物を手前右に。 お箸は持ちやすいように太い方を右にして置きます。 配置は真ん中に香のもの,奥左が煮物、奥右が刺身、最も向こう側に焼き物を置きます。 *魚の盛りつけは、必ず頭が左。切り身などで片面しか皮がついていないときは皮が表になります。 食べ方の基本 Q&A
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お箸のタブー |
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寄せ箸 | お箸で遠くにある器を引き寄せる | 叩き箸 | 器を叩いて呼んだり催促する |
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刺し箸 | 箸で料理を突き刺す | 迷い箸 | 料理を取りかけて他の料理に替える |
渡し箸 | お箸からお箸へ食べ物を渡す | 握り箸 | 手で握って持つ。攻撃の意味にとられます |
子供は、人(主に家族)を見て、マネをすることからいろんな知識を得て、習慣とし身につけていきます。 食習慣もその1つです。食べる事は生きていくために必要不可欠なものですが、豪華な食事でなくても人と共にする事により精神面が満たされます。忙しい毎日、一家団欒の食事が難しくなってきていますが、家族で食卓を囲み、「食べられることへの感謝」、「食べることの楽しみ」、「食事どきの約束事」など、食を通して子供に社会性や豊かな精神を伝えていく意義を再考させられました。 |
*参考文献/ホームページ「食卓大学」、「口コミマナー」 |
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